我が愛するギターによる「近所迷惑」を、またもやってしまった。古くはフォークソング全盛期から昨年までのヒットしたJ-POP曲が載っている楽譜を買ってきて、自分勝手にギター引き語りバージョンにして、延べ3、4時間、歌いまくった。次から次へとページをめくった。2冊に及ぶ楽譜を制覇したかったが、途中で長男が帰宅し断念した。やたら曲が多い。左手の指先が緑色に変色していたが、きついとも思わなかった。
まったく、恥ずかしい話しなのだが、その中で、不覚にも泣きそうになった。というか、泣いた。「うそやん」と思われるでしょうが、当の本人が「うそやん」だった。
沢田知可子の「会いたい」。久しぶりやね~と思い、歌いだしがなかなか思い出せずコード伴奏の簡単なアルペジオを弾きながら、メロディーをさぐってた。サビの前に部分で、完全に思い出し、また最初に戻って歌ってみた。そして、サビの前の部分から、サビに入ることろで、唇が少し震え、目が潤んでくるのが分かった。「ん?」と思いながら、サビを歌い終えると、「え? 泣いてたの」。2番に入ると、余計にその「症状」が激しくなって…。
…あなた 夢のように 死んでしまったの
今年も海へ行くって、映画もいっぱい見るって
約束したじゃない あなた約束したじゃない
会いたい…
この曲にそんなに「思い出」があったわけじゃない。特別な思いがあるわけではない。沢田知可子の顔すら思い出せない。なのに…。自分で弾いて、歌って、自分で泣くなんて恥ずかしい。
でも、新たな発見だった。そんな自分も、いいじゃないって思った。