行ってきました話題の福岡ソフトバンクホークスのキャンプ。宮崎の生目の杜に新しく球場ができたのは知っていたが、足を運ぶのは初めてのことだ。タクシーで近くにくると、田園風景の中にドドーンとある。
1軍が練習するアイビースタジアムのすぐ横に、2軍練習用のこれまた立派な球場と、武道館のような室内練習場がある。選手たちがキャンプを行うのに優れた環境であると同時に、ファンも小回りが効く、恵まれた環境にある。ファンと選手はコーンで仕切られてはいるが、選手たちがしょっちゅう移動するので、あこがれの選手たちを身近でみられる。
さらに、選手たちのサービス精神は頭がさがる。さすがに練習中はしないが、練習後に帰りのバスに乗る前、サインを求めるファンに対して、基本的に1人も残らず対応している。王監督なんかは、玄関から出てきたから帰るのかと思ったら、玄関からバスまでの「道」の左右にできたファンの人だかりに対して、隅から隅までサインのおねだりに対応。全部終えると、バスに向かうのではなく、また球場の中にもどっていった。サインだけをしに出てくれたのである。そんな球団があるだろうか。この日が特別ファンサービスの日ではない。聞くところによると毎日らしい。
選手にふれあえるキャンプ環境は素晴らしいのひとことだった。ただ、自分の運命をうらんだ。宮崎にいた3日間中、2日も雨が降った。触れ合えるチャンスがなかったわけではないが、室内練習場はのぞけないし、雨宿りの場所もない。
来年はそんな「雨男」でも楽しめるキャンプ環境になっていることを望む。