初めて、ライブを行った。
なにもかもがはじめてのことだった。会場への機材の運び、音だし、リハーサル…。PAもちゃんとしていたので、音がよかった。まったくの素人が、こんなところでしていいのだろうか。そんな思いもあり、緊張した。会社の人の姿もあった。余計に緊張した。
ライトが、まぶしかった。
演奏が始まると、意外に落ち着いた。MCが下手だったことを除けば、はじめにしてはうまくいった。もちろん、100点満点ではなかったが、進行を妨げるような大きな失敗はなかった。それが一番心配だったが、逆に練習よりうまくいったところもあった。驚いた。だから、不思議だった。ライブとはそういうものかもしれない。
耳が心地よかった。
だから、自然と体が動いた。まるでお酒が入っているかのように、そこには恥ずかしさはなかった。会場には100人足らずの観客が足を運んでくれていた。知り合いもいた。でも、意識の外においやることができた。耳に入る音があまりにも気持ち良かった。私はキーボード担当なのだが、手をキーの上に置いた状態で、体が左右に揺れていた。はかからみたら、こっけいだったかもしれない。しかし、本人は、まさに「入っていた」
もっと、もっと、長くなっていたかった。もう1度、やりたい。1日も早く…。初体験の疲れは、次へのパワーへと変わっている。
ちなみに、こんな曲をしました。我がバンド「monotone」は、基本的にオフコース、小田和正のコピーバンド。今回初めて、それ以外に挑戦したんだが…。
1、言葉にできない
2、夏の日
3、思いのままに
4、いくつもの星の下で
5、君を待つ渚
6、眠れぬ夜
7、生まれ来る子供たちのために
8、タガタメ(これだけはミスチル)
9、キラキラ
アンコール、Yes-No
約1時間。あっという間であり、永遠ではないかと勘違いする瞬間もあった。